久々のイベント参加です!
Yahoo! JAPANのTech Conference 2019に参加してきました!

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

基調講演

CTO 藤門 千明さん

今では100以上のサービスがある

テクノロジー × ユーザー体験

例えば:

  • Search-tech
  • AD-tech
  • UI/UX
  • Security-tech
  • Recommend-tech
  • Fin-tech

などの組み合わせで様々なサービスを提供している。

ComputingPower

Data、AI、ComputingPowerの3つが重要になってくると以前から注目していた。
今日では以前から注目していたとおり、Dataを解析したり、AIモデルを作り適用するためにもComputingPowerが必要となっている。

Kukai

Yahoo!JAPANが作るスーパーコンピューター。 水冷だが、当初はデータセンターへの水冷のための液体の持ち込みは断られた。

ヤフオクのモデルビルディング

スパコンによって110時間 →1.5時間 (不正出品の検出モデル)

Yahoo!JAPANのセキュリティについて

CISO 仲原 英之さん

取り巻く環境の変化

周辺の要求レベルが上がってきた

例えば

  • AppleによるiOSのTLS対応
  • Googleの検索結果のランキングへTLS化状況の反映

などがある。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

インシデントのレベル分け

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

なお、S0というレベルもあり、即日対応なレベルらしいが、昨年はS0は発生しなかったとのこと。

DevOpsからDevSecOpsへ

休憩時間中

コード量の言語別内訳が発表されていた。
PHPが一番、次いでJAVAが多い。

もう道に迷わない! Yahoo! MAPにおけるAR体験

徳本 健太さん 新卒6年目

Yahoo! MAPのARモードについて

3ヶ月でリリースした

使っているのは

  • ARKit
  • CoreLocation

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

遊び心

足跡

ゴール地点の『けんさく』

ゴール時におもてなされているような感覚を狙ってまた使いたくなるようにとのこと。

2DマップとARの違いについて

納期、スケジュール感について

プロトタイピングツール

開発速度を上げるために使ったプロトタイピングツールについて。

  • prott
  • Flinto
  • GitHub

休み時間

あと企業説明ブースでお話を聞いてました。
聞いた内容は求める人物像とか、評価制度とか。ふむふむです。

データの力で実現するYahoo!ショッピングのCRM

企業説明ブースでお話を聞いていたら入るのが遅くなってしまい、立ち見でした。
かなりエモい+テクい内容でした。

ペルソナでリアルショッピングとネットショッピングのこれまでを紹介していました。
人物的にはピョンチャンオリンピックのパラレル大回転を見てスノボに興味を持った形から入りやすい人。

ネットショッピングの場合

  • 選手と同じボードをいきなり買ってしまう
  • 初心者には扱いづらいボードを選んでしまった
  • はじめてのスノボで上手く滑れない
  • ユーザー体験としては最悪なものになってしまった。スノボをやめてしまった。
    • (痛い目にあった、板だけに。…とのこと!)

リアルショッピングの場合

  • 店員が適切に初心者でも扱えるおすすめボードを選んでくれた
  • はじめてのスノボで比較的滑れた
  • 次も頑張ってみようと思えた

リアルショッピングだと自然な流れだが、ネットショッピングは果たしてリアルショッピングの体験を超えることができるのか。

データの蓄積について

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 行動履歴APIとはその名の通り、ユーザーのアクションをログ保存しておくAPIっぽい。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 パーソナライズAPIとは、今度はユーザーごとに最適なレコメンドを行うAPIのこと。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 そして、行動履歴APIとパーソナライズAPIを含んだCRMの全体像。

あと、もちろんSLAも要求されるし、レスポンス改善もしていく

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

オファーの仕組み

オファーとは定期購入やレコメンドなどの購入を促す通知などのこと。 古来ではメールを沢山送れば良いとされていたが、昨今はそうは行かず、適切なタイミングでオファーを送り、
効率を良くしていきたいというところの努力の話。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 オファーは得点制で、得点に応じてオファーのタイミングや内容が変わる仕様。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 データとして利用する範囲の定義。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 これらを踏まえて、どう定期購入を予測するかについて。

また、マート処理とよばれる分析は、デイリーの分析では満足しておらず、リアルタイム分析をオファーに利用しているとのこと。

リアルタイムを超えたショッピング体験

今度はYahoo!の検索や、宿泊予約から更に制度の高いオファーができるようになった。
なんなら、先のスノーボードの件で言うと、その人のスノボデビューの日までわかると言ってもいい。
(痛い目にあうのは先のギャグで滑っただけでもういい。…とのこと!)

ライブ動画配信サービス「ワイキュー」の作り方 〜優れた社内技術で実現する、少人数のサービス開発〜

自己紹介: 石井さん

スマホ版のTOPのリニューアル対応した
YUI(YahooのUI系ライブラリ) → React
見た目は一緒でJS全書き換え

React入門の本を書いた

ワイキュー

(フロントエンドの人がアーキテクチャの発表します!)

ワイキューとは

賞金山分け型のクイズ
賞金はTポイントとか

ライブ動画プラットフォーム

ライブ動画配信のシステム構成(ヤフー版)がある
ライブコマースでも使っている
ワイキューに合わせて情報提供もしてくれた

開発期間について

この講演でやっとはっきりわかったんですが、Yahoo! JAPANの内製のプラットフォームがかなり充実している模様ですね。
理想としてのマイクロサービスとプロジェクト間の相互利用の話はもちろんあるとは思うのですが、実際に業務でやるのはなかなかにできていないところのほうが多いのではないかと思います。 Yahoo!さんはそこをしっかりやっているからこそできる強みというのを改めて再確認しました。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

Kubernetesで実現した Yahoo!JAPANの次世代開発環境 〜100以上のクラスタを少人数で運用する秘訣〜

Yahoo JAPANが目指した次世代開発環境

開発・生産性の向上
持続力の維持
新しい技術の受け入れ

開発に集中できるプラットフォーム

  • 開発外作業をへらす
    • リリース・脆弱性・スケール・障害対応・監視・可視化

Z Labとは

技術研究とか専門にやるYahoo100%の子会社

12Factor App

スケール可能なアプリケーションの実現
システムとアプリケーションの分離
継続的なデプロイを実現

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

コンテナ管理の概要

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019 Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

マイクロサービス化の需要

1つのアプリケーションを小さなサービス軍の組み合わせとして構築する手法で

  • 責任範囲の明確化
  • 小さなサービスを少数メンバーのチームで効率的に開発

を目指す。

コンテナ技術の導入

1マシン1マイクロサービスでは無駄が多いと考えたため

コンテナオーケストレーションの必要性

Kubernetes as a Service

リリースまでの流れ

  • クラスタの作成
  • アプリケーション開発
  • デプロイ

クラスタの作成

$create cluster sample
1コマンドでクラスタが作れる

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

デプロイ用のマニフェスト

$ kubectl apply -f manifest
1コマンドでデプロイ

脆弱性対応

Kubernetesのバージョン更新はコマンド一つ。

Yahoo! JAPAN tech Conference 2019

これらを活用しているYahoo! JAPANの状況

  • 1年前から急増
  • 利用サービス数: 50以上
  • Cluster数: 200以上

そして、この管理チームは10人程度らしい…!

おわりに: 最後になんとなく気になったこと

Yahoo!さんの事業規模でも、プラットフォーム化による効率化がかなりすすんでいるので、リリースまでの期間がかなり短かった例をいくつも見た気がします。 それは100以上のサービスを作って運用しているYahoo!さんだからこそ取り組んで積極的に改善していった結果なのだと思いました。

また、新しい技術を取り入れてイケてるエンジニアリングの部分がありながら、自分たちでスパコンやCDNなどの環境を用意するなどの自力の部分も見せつけられているところが非常に面白かったです。 使うだけでなく、作ってしまう体力があるというのがすごい。 作ってしまったからこそYahooトップページのYUIというライブラリをDeprecatedする話などもありましたが、そこはなんとなく業界標準には追従していこうという意志の現れかなとも思いました。

あと、最後に気になったこと。

お疲れ様でしたm(_ _)m